赤岳鉱泉行者小屋

お知らせ

例年より若干残雪が多い

April 26, 2025

南八ヶ岳近況報告20250426

赤岳鉱泉 (標高2,220m)

最低気温 マイナス6℃

最高気温 プラス6℃

積雪 0cm〜20cm

 

2025GWがスタートしました。

赤岳鉱泉周辺の残雪は、今週の気温上昇と降雨によってだいぶ減りました。

 

◆美濃戸口〜赤岳山荘

残雪無し、凍結無し

今週始めに林道整備を行いました。先週末と比べると路面状況はだいぶ改善されましたが、まだ路面がぬかるんで荒れている箇所があるので、車高が高い4輪駆動車で走行することを推奨します。

 

◆赤岳山荘〜赤岳鉱泉

積雪0cm〜40cm、凍結有り

夏道から始まり、堰堤広場付近から日陰に残氷と残雪が混在している箇所が有ります。気温の上昇具合にもよりますが、暖かい時には雪が腐って滑りやすい、寒い時には凍結箇所が滑りやすくて歩きづらいです。チェーンアイゼンの携帯または適宜での装着を推奨します。

 

◆赤岳鉱泉〜稜線

例年に比べて樹林帯の残雪が若干多いです。

ここ数日の気温上昇と降雨により、赤岳鉱泉から上の登山道では2つの注意点が発生しています。

 

①雪解けが進む過程で気温が上昇して急峻な斜面の残雪が不安定になっていたり、日陰の凍結箇所が点在していて、足を滑らせて滑落する危険性があるのでご注意ください。

 

②登山道上の残雪が50cm前後になっていて、気温の上昇と共に雪が踏み固められている場所でも足を股下まで踏み抜く箇所が点在しています。歩きながら足を置く場所の正解を見つけることが困難な現況です。一人では抜け出せない足の埋まり方をしてしまうこともあるのでご注意ください。

 

赤岳や硫黄岳に登る方は、個人の技量や気温の上昇具合によって変化しますが、ヘルメット、チェーンアイゼンと12本爪アイゼンの携帯、そしてどちらかの装着が必須です。

 

◆ご自身の技量と経験に見合ったルートの選定

◆変化していく状況に対応できる残雪期の装備

◆低体温症を発症させない服装の選択

 

誰かに迷惑をかけないで安全に登山を楽しむという当たり前のことを念頭に置いて、万全な準備と慎重な行動を心掛けていただくようお願いいたします。

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