昨日から今日にかけて、今季初めてのまとまった降雪がありました。
赤岳鉱泉と行者小屋周辺では、30cm〜40cmの湿った雪質の新雪が増えました。
美濃戸口から北沢登山道経由で行者小屋までトレースがついています。
赤岳鉱泉と行者小屋から上では、より多い量の湿った新雪が降り積もっていることが予想されて、一般登山道上に点在している斜面やアイスクライミングエリアにアプローチする沢筋などでは雪崩の発生に十分にご注意ください。
中央道・諏訪南インター周辺では、広範囲で着雪と凍結が有り、4輪駆動車にスタッドレスタイヤを装着していないと美濃戸口までたどり着けない現況です。
美濃戸口〜赤岳山荘までの美濃戸林道は、10cm〜20cmの湿った柔らかい雪が降り積もっているので、車高の高い4輪駆動車にスタッドレスタイヤを装着することは当たり前のことですが、金属製タイヤチェーンを装着しないと車がスタックして登れなくなる可能性が非常に高いです。
イメージとして、タイヤの溝に湿った雪が詰まってタイヤの凹凸が消えてタイヤの表面がツルツルになり瞬時にグリップ能力を失います。だからこそ、意図的に凹凸を作ってグリップ能力を保ってくれるタイヤチェーンの装着が必要になります。
たとえタイヤチェーンを装着していても、車が左右に滑り振られる雪道で起こる現象が発生しやすい路面状況なので雪道の運転に慣れていない方の通行は推奨しません。
ようやく2月らしい雪が降りましたが雪が落ち着くまでの数日間は、様々なリスクマネジメントが必要になりますので、慎重かつ思慮深い行動を心掛けていただくようお願いいたします。
