南八ヶ岳近況報告20250522
赤岳鉱泉 (標高2,220m)
最低気温 プラス7℃
最高気温 プラス15℃
残雪 0cm
赤岳鉱泉周辺の残雪は無くなりました。
行者小屋周辺(標高2,340m)の残雪は小屋周辺は0cmから5cm、その他は場所によって差はありますが最大で10cmです。
◆美濃戸口〜赤岳山荘 #美濃戸林道
夏道に戻り、ぬかるんでいた箇所も改善しました。
◆赤岳山荘〜赤岳鉱泉 #北沢登山道
残雪無し、凍結無し
チェーンアイゼンの携帯または装着の必要性は無いですが、ぬかるんでいる箇所にご注意ください。
◆赤岳鉱泉〜行者小屋
樹林帯の残雪、残氷 5cm〜30cm
例年に比べて樹林帯の残雪と残氷が多いです。
チェーンアイゼンの携帯と適宜での装着を推奨します。当小屋の熟練スタッフがこの区間を歩きましたが、だいぶ歩きにくいです。
雪解けが進む過程で、
・気温上昇で残雪と残氷が不安定になっている
・残雪と残氷がナイフリッジ化している箇所がある
・朝晩の冷え込みで日陰が凍結している
現況の影響によって足を滑らせて転倒や滑落する危険性があるのでご注意ください。
◆赤岳鉱泉と行者小屋から上
樹林帯の残雪と残氷が5cm〜30cm
個人の技量や気象条件によって変化しますが、
・硫黄岳に登る
ヘルメットの装着、チェーンアイゼンの携帯と適宜で装着することを推奨します。樹林帯を越えると残雪、残氷、岩のミックスです。
・赤岳や阿弥陀岳に登る
ヘルメットの装着、チェーンアイゼンと12本爪アイゼンの携帯、そしてどちらかを適宜で装着することが必須です。樹林帯を越えると残雪、残氷、岩のミックスです。
稜線の詳しい登山道状況を知りたい方は、硫黄岳山荘さん、または赤岳天望荘さんに直接お問い合わせください。
◆ご自身の技量と経験に見合ったルートの選定
◆変化していく状況に対応できる残雪期の装備
◆低体温症を発症させない服装の選択
残雪期の登山には適さない装備や服装でお越しになる方も見受けられますので、ご自身が登る山の現況を事前に調べて確認してからお越しになってください。
誰かに迷惑をかけないで安全に登山を楽しむという当たり前のことを念頭に置いて、万全な準備と慎重な行動を心掛けていただくようお願いいたします。